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takuroku rihabiri​(​2022)

by オカダノリコ

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1.
呪縛解く方法 空に 十字の手ひろげた鳥を見たよ 「祈ってるよ きみのため」はdanger のみこんで「委細承知」もdanger 一歩 足を踏みだして dancin' 遠い昔のぼくが dancin' dance in the air まわってるよ 目がまわって倒れ 眠っても 雨が降っても 晴れても 風が吹いても 踊る 呪縛はその笑顔かもしれない 骨となり 骨鍛え 踊り出す まい上がれ ススキの道 バスは走る のぼっていく鳥とともに 手をひらいて 踊れ わたしの声を聴いて 空から 海から あなたの声を聴かせて 骨の奥から
2.
帰る 明日は本島へ たき火も今日が最後 眠りたくないね もう少し起きていよう ねえ ギター弾いて 弾いていないんだよ もう 2年も3年も すごくへたなんだよ だめなんだよ きみの身体をすりぬけたり 着ることだってできそうだ アダンの葉っぱをむしりながら ただ見ていた 眠くなるまで あれがニライカナイ? いや、あれは那覇市だよ 細い線のとこ あれは那覇市だよ あんなに怖かった海が あんなに怖かった人が 砂といっしょに揺れている 当たり前に 光ってる 上も下もない 空中みたいなもの 上も下もない 空中みたいだよ 赤い花が咲く前に 船に乗った 苦手だけど写真を撮って 手紙書くよって 別れた あれがニライカナイ? いや、あれは那覇市だよ 細い線のとこ あれは那覇市だよ
3.
organ no oto 03:10
人間ってものは 足どり軽く ピアノみたいに とんでゆけるの 野菜みたいに 魚みたいに あなたみたいに わたしみたいに 空をとぶの 3回転半 とっくに消えている だけどきこえている 夜毎のオルガンの 音に導かれ 舞い踊るのは 過去や未来や 大スターや 物乞いじゃなくて 今日のわたし 今のわたしたち 惜しげもなく はかない音を つま先立ちで 奏でてる タイピングの音が 湯気と混じり合って 粒になって踊る 白い壁の中 とっくにおぼえてる 誰にも習わずに 今日のヲルガンの 音に導かれ とっくに消えている だけどきこえている 夜毎のヲルガンの 音に導かれ 月に見守られて 影に導かれ
4.
ミルとフィルはおそろいの 赤と青の腕輪
 ミルはカセットテープ フィルは手紙を持つ ミルは屋根にのぼり フィルの帰りを待つ フィルが学校から 帰るのを屋根で待つ フィルはミルが喋らぬのを 自分のせいのように思う ミルは再生する機械に出会うまで 白いカセットテープを持つ 引っこみがちな ワッティドー 与えられた カンディドー
5.
cover JUDEE SILLの「Lopin’ alone through the cosmos」と 「Jesus was a cross maker」という曲です。
6.
cookie 02:54
昨夜見たよ ほおばって笑う 小さな手 おさとう ころんだことも もう忘れて 「もう1こ食べてもいい?」 ぐるり まわってきて 葉っぱの上 踊っている 音も立てず 今に虫たちが歌い出す 見ていてごらん 雨が上がる ひらけ扉 目を閉じ 耳ふさぐ おそれないでさわる なんて名前だろう この色 かたち 知らなくていいのかも さあ もう行こうよ どこへでもいい 屋上でも 地下道でも どこにいたって聞こえてくる 波の音も 雨の音も
7.
なんにもないからと 笑わないでくれよ 言うこと聞かないよ 笑わないでおくれ 空には太陽  窓には海棠 天井裏には望遠鏡 思い立った日 失踪 簡単に帰宅後 ふたを開けるよ ここから出たいなら おれを倒していけ そんなの知らないよ 鍵は開いていたよ 空には太陽  窓には海棠 天井裏には望遠鏡 思い立った日 失踪 簡単に帰宅後 ふたを開けるよ どこからどこまでが おれの庭だろうか 銀河系の先は どこまであるのだろう 空には太陽  窓には海棠 天井裏には望遠鏡 walkin' in the sunshine walkin' on the rainbow (そんな英語ある??) 勝手に越えるよ
8.
夕べの月は おぼろ月よ 待ってくれないか 待ってくれないだろうか 声が 喉の奥の方で おがくずに埋もれて あと少しで出てくるかな 待っててくれないか 手紙を書いたよ 手紙をポストに入れたよ 壁がなくなって 皮膚がなくなって 境界線がなくなれば って 今ごろ 郵便配達 どのへんだろうねって 貨物列車かな 長距離トラックかな 船かな 飛行機かな って 最終的には自転車のスピードで 最終的には歩く速度で きみの町を ゆっくり ゆっくり かけていくはず ツバメが飛んで 頭の上を トンビが鳴いて 橋の上を 電車が走る 名前はレッドウイング ぼくは 自転車
9.
cover Neil Youngの「Journey Through The Past 」という曲です 急に思い出してうたった ニールヤングを好きだと聞いた友だち ちゃいなが聴いてくれている気持ちがしました
10.
Rusty 会いたい 結わって 吐いて 放って 吐ききれないで 書いて 止まった 砂 ひろいあげても こぼれつづけるよ Rusty おだやかな木の下で 泣いている なんにも起きないのに  

about

2022年の1月から10月までに録音した宅録音源です。
たぶん、ほぼ録音した順番に並べています。
お正月あたりから春、夏、
秋まで。

主に、ギターとうたの同時録音の
思いつき即興的演奏に
ギターをあとで何本か足したものです。

ベースが入っているものは、ベースも
同じアコースティックギターで
ベースのつもりの音を弾いています。

credits

released January 9, 2022

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